2017年03月07日

小説の効用。

Yでございます。

3月のS.PLOUNGE、
オモテヤアケミ先生の手描きPOP講座のお席に、まだゆとりがございます。

「手描きPOP」イコール「お絵描き」という躊躇をされている方。

たいへんもったいない!

どちらかというと、
「ことばによる表現」を学ぶクラスかと思います。

しかしながら、開催日の3月22日(水)って、年度末の締め日とか、
そういう「ちょっと行けそうにない」日程だったでしょうか?

そうそう、

「Yちゃん、文章お上手ですね。(ありがとうございます♪)」

「どうしたら、そんな風に書けるんですか?」

「今度、教えてください♪」

と、おっしゃっていたみなさん。

この講座に来たらよいです!

(3/22開催)
センス不要! 誰でも描ける 
伝える・伝わる!手描きPOPワークショップ

ホントだよ♪


さて、Yは「村上主義者」です。

村上隆昭.png

あ、間違った。

村上隆昭先生、ではありません。
そうそう、7月にまた来札されます! こうご期待♪

で、「村上主義者」というのは、
いわゆる「ハルキスト」と呼ばれる人たちのこと。

先日、新潮社から新刊『騎士団長殺し』が発表された、
村上春樹さんの愛読者のことをいいます。
村上春樹さんご本人がそう名乗るように、とおっしゃっております。

『騎士団長殺し』新潮社公式サイト

Yは高校生の頃からの主義者ですので、筋金入りです。

ホントに話題ですね。
初版の発行部数も100万部? すごいです。
インターネット上でも、感想や書評や解説がわーっと。
Yは主義者ながら、まだ手に取っておりませんが、
もう読んだのと、同じくらいの情報が目に飛び込んできております。

ですので、もう「読んだ気」になっている、と言っても、まあ間違いはありません。

でも、読んでない。

「小説を読む」というのは、
あらすじやディテールの情報を俯瞰するのではなく、
文章を通して「小説世界に旅に出る」ことを指すわけですから。


Yはチビの頃から「そこそこの読書家」です。

ですが、就職し、特に仕事で人を育てる立場になった頃、
あるいは、結婚生活を送っていた頃「小説を読む」という行為から、
少し距離を置いておりました。

いわゆる「モテ本」と呼ばれる自己啓発本を自分と、後輩ガールのために読んでみたり、
「便利な常備菜」「シンプルお片付け」「効率の良い家事」の本、
「美しいオトナの女性になるために」「モテてモテてウハウハなお金持ちになる方法」
「ほにゃらら健康法」など、情報を得るための読書に終始していました。

「必要に迫られて」と言ってしまえばそれまでですが、
見方を変えれば「小説を読む」ことを「避けてた」という言い方もできます。

「冒険の旅に出ることに、躊躇していた」という感じ、でしょうか。


S.PLOUNGEの講師の先生方とお話しをしたりしていて、
コミュニケーションにおいてとても重要なファクターのひとつに
「ボキャブラリー」があると気づきました。

ケータイ文化の流れから、言葉を省略することが多くなり、
絵文字ひとつで気分を伝えるようになると、
コミュニケーションの速度は上がるけれど、深度が浅くなり、短絡的になりやすい。
いわゆる「キレやすい」人が増えてしまった要因です。

では、ボキャブラリーを増やすには、どうしたらいいか。

そのひとつは「小説を読む」ことだと感じています。

小説は文章を目で追いながら、
読者の体内でその世界を五感で疑似体験すること。
想像力をフルに使う行為です。

映画や演劇、テレビドラマ、あるいは漫画でも「物語」に触れられるので、
これもひとつの「ボキャブラリー増強法」になり得そうですが、
小説にはかなわないかも、と思うのです。

小説において、想像力を刺激するのは、「ことば」だけです。

言葉の連なりから、痛みを感じたり、空間の広がりを体感したり、
その場所の匂いを嗅いだり、皿の上のひとさらに舌鼓を打ってみたり、
さらには、まるで自分が感じているかのように、
「ことば」の連なりでつくられた「彼」に恋をしたり、憎んだり。

シンプルにして、この、奥深さ。

みなさんは「好きな小説家」を挙げられますか?

こんな気分のときは、この人の作品を読む、といった「小説処方箋」もあるでしょう。

小説の「ガチガチと構築された世界」のハードルが高ければ、
気軽なエッセイも、ちょっとした「物語」に触れることができるかもしれません。
かくいうYも『騎士団長殺し』を手に取る前に、ウォームアップとして、
『村上ラジオ』というエッセイを久しぶりに手に取りました。


「面白い小説を教えて」と、ときどき言われますが、
厳密には「それはあなたにしか見つけられませんよ」とYは思います。

インターネット上の『騎士団長殺し』の評をぼんやり眺めながら、
これまた村上春樹さんの『職業としての小説家』を再読しました。

どうやら、小説の評価、というのは、
最終的には「好きか」「嫌いか」だけのようです。
優れた小説は、多くの人の意識の深い部分にコミットし、スイッチを入れます。

まあでも、書評家でもない限り、
いちばん大切で確かな選択は、「好きか」「嫌いか」が絶対です。

本屋さんに行き、装丁を眺め、手に取ってページをめくり、
並んだ文章が「好きそう」か「ダメそう」か。

そんな選び方が一番カンタンで、確かです。

……昨日も寝る前に『村上ラジオ』を読んだからかなあ。
いつもと違う、長文になっちゃいました。ごめんなさい。


ちなみに最近のYの「お宝発見」読書体験は、
今更ながらの北大路公子さんのエッセイです。

抱腹絶倒!

札幌在住、という点も、こう、
トスカーナで飲むワイン、みたいな感じ?(違うか)
posted by splanet at 11:10 | Comment(0) | 日記
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