固唾をのむ。
ごくり。
ふむふむ。
●
参加者全員が、S.PLANETが送り込んだ刺客女優相手に、悪戦苦闘。
瀬川先生がストップウォッチを上げて「はい! やめ!」と声を掛けると、
みなさんの姿勢が崩れ、大きなため息が漏れます。
というのを、参加人数分くりかえしました!
待機女優さんからの、フィードバック。
参加者のみなさん、客観的にみて、本当に「ジェントルマン」。
うなずき方、声の出し方、目線、呼吸、どれをとっても「ステキな上司」です。
こんな風にていねいに話を聞いてもらえるなら、なんてステキな会社!
ですが……。
なぜか腹が立つのです……。
ゴラァ!
です。
こう感じるYは、「女のはしくれ」のようです。
つまり、女性脳を持っているから。
で、見学していた男性参加者のみなさんも、回を重ねていくにつれ、
その「腹立ちポイント」つまり「男女のすれ違い」に気づいていくのです。
カンタンに言うと、参加者のみなさん(男性)は「問題」を注視しています。
当たり前、ですよね? だって、お仕事の現場だもん。
問題を解決することが、ミッションだもん。
しかしながら、すれ違いは、ここが原因で起きているのです。
「人が、置いてけぼりにされている」
そうなんです。
「相手を見ていない」
Yが感じていた、理由がいまいちわからない腹立たしさ、というのは、
そこに共感力がゼロだった、という腹立たしさ、だったのでした。
この「視点のズレ具合」を、おなかいっぱい見せられた参加者のみなさん。
「こえ〜」「いや、難しいわこれは」等、感想がこぼれます。
……戦いすんで(まだ、あと1日ありますけど)。
瀬川先生からの総括です。
コミュニケーションとは、どういうことか。
「目の前の人に、興味を持ってください!」
これは、若手女性社員の研修でもおっしゃってました。
ここがベースにあるかないか、というのが、とっても大きいようです。
Yはこの日、この研修を眺めていて、
「産後クライシス」という言葉を思い出しました。
また、Yは離婚経験者ですので(元夫くんとは、いとこレベルに仲良しです)、
離婚に至る、あれこれをボンヤリ思い出していました。
お互いに一生懸命なんです。
相手に対して愛情がないわけじゃないのです。
むしろ、大好きで、役に立ちたくて、愛情を注ぎたくて。
でも、どんどん容赦なくすれ違っていく。
それは、こんな、ほんのちょっとのボタンの掛け違いでおきるのだな、と思いました。
ボタンと、ボタンホールは、完璧です。
それらがついている服地も完璧。
だけど、ちょっと指さんがボンヤリしていたが最後。
気づくのが早ければ、掛け違いは少なくて済みます。
だけど、最後まで、たとえば千個のボタンを掛け違ったのだとしたら……。
怖いよー、と思いました。
濃密過ぎて、夜になっちゃいましたよ!
しかも、次の日もまた濃密な1日が始まるんですよ!
「僕……、脳が充血して、真っ赤だと思います」
という名言、参加者Eさん、ありがとうございます。
ホント、そんな研修でしたね。
でも、つづく。