もちろん違う人もいるでしょうが…
なぜ今でも親日家が多く台湾にいるのだろう?
その疑問に片倉先生は、たくさん応えていただきました。
台湾は1年の半分以上雨、乾季もあり、農作物を作るには気候が適していなかったようです。
その当時の台湾は、劣悪極まりない状態でした。
日本はそれまでに統治していたオランダや清の国と違い、
台湾を日本と同じように大切ににし教育・衛生・農業・産業・鉄道・湾港・インフラに力を注ぎました。
そのことで多くの台湾人が救われたのです
日本統治下時代に、多くの日本人が自分の命をかけても行なった数々の事業がありました。
「日本精神」をそのまま当時の台湾人に手渡した方々の話を聞くことで、台湾に対する見方が変わりました。
決して美談ではなく、事実として歴史を紐解いていく必要があると思いました。
まさに「日本精神」を体験された方が、94歳になられる張文芳さん。
美しい日本語をお話しされます❣️↓
台湾で生まれ、日本の大阪・横浜と住み渡り戦争も経験。
日本統治下において日本語を習得し、北京語は一切わからなかったそうです。
日本人として生まれ育ったのだと思っているし、当時どれだけの日本人が台湾のために尽力したかを、
事実として知っているともお話しされました。
日本人が素晴らしいのは言葉の綺麗さ。敬語を使う国は世界でもまれであるとのこと。
言葉はその人の人格・品格も表します。
台湾と日本に共通すること…、それはカタチにない言葉を察する心。
例えば「ワビサビ」「大和撫子」「侍魂」
先祖を大事にする。お墓参り、神社仏閣…。
台湾で語り継がれる「日本精神」利他の精神、仕える、まさに相手を想う気持ちだそうです
日本海軍の兵曹長だった杉浦茂峰氏は、1944(昭和19)年10月12日、台湾台南市上空でアメリカ空軍を迎え撃つも撃墜され、畑の中に落ちて戦死したとされています。
本来パラシュートを使って逃げることもできたのですが、杉浦将軍はこのままだと飛行機が村に落ち甚大な被害になると思いました。
それを避けて操縦コントロールし、結局最後には畑に落ちたのです。この時彼は21歳
第二次世界大戦後、海尾寮集落において、白い帽子と服を着た日本の若い海軍士官が枕元に立っているという夢を見たという者が数名ありました。
その後、集落の有志が集まり、その海軍士官が部落を戦火から救うために、自分の生命を犠牲に集落を守った恩人として、1971(昭和46)年に杉浦茂峰氏を祀るために祠(ほこら)を建設したのです。
1993(平成5)年には、台南市海尾朝皇宮管理委員会において廟(びょう)に建て直され、現在も地元の守り神として地元住民により手厚く祀られ、廟は多くの旅行者が訪れるスポットとなっているようです。
私は正直こんな素晴らしい功績を残した人を知らなかった…。恥ずかしい
台湾で1番尊敬され「神」としても崇められています。
命がけでダムを作った人、
それだけでなく何十年後も見据えて農業も改革し100万人以上の農民たちの命だけでなく生活も救ったのです。
没5月8日には毎年慰霊祭が行われているのも今回初めて知りました。
完成するまで10年間は良いことばかりではなく、
しかし諦めずにただただ農民や台南の人々の暮らしを最優先にして考え行動するのは、本当に「神」に近い
必要な重機や施工方法をアメリカまで行って学んで輸入したり、今ならカンタンなことでも100年前ではとても考えられない大きな計画です。
私たちは便利になり過ぎて、「当たり前のこと」を感謝できなくなっているのではないかと思います。
水を美味しく飲める環境はもちろん、日々の感謝を忘れたくないですね️
副瀬冨安宮(義愛公ぎあいこう)…日本人警察官森川治郎巡査が土地神として祀られています。
ひとりの巡査が村の人々のために尽くしてきたことが語り継がれています
劣悪な治安だった当時は、治安だけでなく教科書を日本から取り寄せ教育にも励んだのです。
読み書きを指導し台湾の識字率向上に貢献しました。
また住民のために税の減免を願い出しましたが、その当時の上司から疎ましく思われたり、
台湾総督府との板挟みになって自決したのです。
わざわざ村長さんまでお出迎えしていただきました(左から3番目の方)
皆さん、笑顔が素敵です❣️
台湾の檜は良質で、日本の明治神宮大鳥居、首里城、東大寺の大仏殿にも使用されています。
現在は過度の栽培で輸出禁止になっています。
ちなみに台湾檜は、ヒノキチオールが豊富なので虫除けにも使われているそうです。
檜の香りってホッとしませんか?
私はここで檜オイルを買って虫除け?ではなくローションとして使っています。
心地よいです〜
そのまま台湾新幹線(嘉義から台北)に乗車
日本の技術なので殆ど日本で乗る新幹線と同じです
統治下時代に多くの日本人が自分の命をかけても行なった数々の事業。
「日本精神」は決して美談ではなく、今でも受け継がれている理由が少しだけ分かったように思います。
台湾の方々は「恩返し」という言葉を使われます。
その意味の深さに今回の研修を通じて、気づかせていただきました。
おかげさまで、台湾に対する見方も変わりました
ただスウィーツや飲茶が美味しい、楽しい、人が親切…だけでなく、日本と台湾との関係性をもっと育んでいきたいですね。
台湾人が大切にしていること…
1、ウジウジしない
2、失敗した人を応援する
何だか耳が痛いです
豊かなモノに溢れる日本は、本当に幸せな国なのでしょうか…。
平和を維持する日本は素晴らしいと思います。
ネット社会で便利になることは有り難いけれど、何か大切なことを失っているのではないだろうか…。
そんなことも思ってしまいます。
生きづらくなった今だからこそ、DNAレベルで持っている日本人の気質や魂・礼節、
相手を想う利他の気持ちを再認識する必要があるのではないかと思いました。
今回の研修を経て、次世代に何を繋いでいくべきかが明確になったようです
本当に参加して良かった…
研修に誘っていただいた主催者の加藤(ヨッシー)さん、日本旅行のツアーコンダクター高野さん、そして参加された仲間たち。
お会いできたこと、ここでの体験、全て私にとって素晴らしい経験になりました。
ありがとうございます❣️
最後までお読みいただき感謝いたします。
追伸:張さん、来年もお会いしましょうね️!いつまでもお元気で❣️
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